
横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち(通称 うみそら)は、
生命にかかわる病気とともにあるこどもと家族のための場所です。
病院や自宅では叶えることが難しい家族の時間を、専門スタッフと一緒に実現します。
ここでは、すべてのうみそらスタッフが、お子さんとご家族の
「自由に楽しめる時間」を安心して過ごせる場所をつくるために、大切にしていることをご紹介します。

うみそらには、決まったプログラムはありません。ご利用される方との対話を大切にしています。
やりたいことがある日も、何もしたくない日も、ひとりで静かに過ごしたい時間も、そのすべてが大切な想いだと考えています。「本当はこうしたいけれど、できない」「何をしたいのか分からない」行動になる前の気持ちも、「これがやりたい」という叶えたい想いも、どれもその人の大切な声です。
「どんな時間を過ごしたい?」
その問いかけから、お子さんとご家族のペースに寄り添う時間が始まります。

病児を支える制度はあっても、家族の感情を支える制度はありません。パパの気持ち、ママの気持ち、お子さんの気持ち。同じ出来事でも、感じ方はそれぞれ違います。
立場も、役割も、悩みも違うからこそ、私たちは、そのままの気持ちを受け止めたいと考えています。
うみそらでは、病院では難しかったこどもと親族との対面や、きょうだいと思いっきり遊ぶ時間、こどもが企画する家族へのサプライズも、対話を通じて生まれてきました。
家族それぞれの気持ちに寄り添い、私たちは支えていきます。

うみそらには、同じ病気や経験をもつ家族と出会い、想いを分かち合う時間があります。経験者の言葉から、これまで気づかなかった視点や、次の一歩のヒントが生まれることもあります。
利用者さん同士の会話から生まれた「うみそらファミリーデー」も、そのひとつです。
理解し合える仲間の存在が、一歩を踏み出す力になる。うみそらは、そんな出会いとつながりを大切にしています。

うみそらは、ご家族の思い出が息づく場所。ともに語り、想いを分かち合える心のよりどころでありたいと考えています。
悲しみも、懐かしさも、言葉にならない気持ちも。どんな想いも、そのまま受け止めながら、ご家族のそばにいる「友」であり続けたい。うみそらは、そう願っています。

病気とともにあるこどもと家族が、社会から孤立してしまうことを防ぎたい。そのためには、医療や制度だけでなく、地域の支えが欠かせないと、私たちは考えています。
こどもの願いを、地域とともにかなえること。病気の有無にかかわらず、こどもの成長を地域全体で支えていくこと。 地域のみなさんと共に考え、共に歩みながら、思いやりが循環する地域、コンパッションシティをめざしています。