横浜こどもホスピスプロジェクト

「うみそらグリーフカフェ」は、同じ経験をした仲間と一緒に手や体を動かすワークショップなどを行ないながら、自然にお空のお子さんの話ができる場所です。

毎月第3火曜日の午前にうみとそらのおうちで開催しています。(2023年度も継続しています。）

大切なお子さんに旅立たれてから、親御さん自身が楽しむことにうしろめたさを感じたり、今までと同じように過ごすことが難しくなることがあります。

でも、ここに来れば、同じ経験をした仲間がいます。以前のように笑ったり、時には一緒に泣いたりしながら、一生懸命頑張った子ども達のお話が自然とできる、そんな場所になれたらと思っています。

3月の第3火曜日は祭日だったので、パパもママもきょうだいさんも参加できるようにファミリー企画としてバーベキューを行ないました。
9家族12名の方が参加され、心配していたお天気も何とか持ち、曇り空ではありましたがうみとそらのおうちのお庭でゆっくりと過ごすことができました。
実は、この日は日本中が盛り上がっていたＷＢＣの準決勝の日。試合の結果が気になりながら11時にカフェがスタート。皆さんの自己紹介が終わり、バーベキューの準備に取り掛かる前にテレビをつけると9回まで進み日本が負けていました。そしてあの9回裏の大逆転劇。日本中が歓喜した瞬間をカフェ参加のメンバーで見届け、気持ちよくバーベキュー準備に。。
そんなきっかけもあり、パパさんたちも少しリラックスできたのかな？と。

バーベキューは、炭をおこすところからパパさんにお手伝いしてもらい、一緒にお肉を焼きながら色んなお話しができました。この日は、代表の田川がご利用されるご家族に作っている芋煮も皆さんに食べていただき、美味しいお肉とあたたかい汁物でお腹も満たされました。
その後もお庭でママとパパに分かれ、それぞれゆっくりとお話しの時間を持つことができました。

この日のきょうだいさんはみんな男の子。子どもたちは、スタッフやボランティアさんとおうちの中で思いっきり汗だくで遊んでいました。

パパもママもきょうだいさんもみんながこうしたつながりの中で一人じゃないと思える時間になっていればうれしく思います。
そして、何より参加された皆さんのたくさんの笑顔が見られたことがうれしかったです！

2月は、6名のママが参加されヘッドウェア（帽子）作りのワークショップを行ないました

今回は、『ナオカケル虹のプロジェクト』さんとのコラボ企画。加藤ゆう子（ナオカケル株式会社　https://naokakeru.com/　）と式地香織（コドモチョウナイカイ事務局）を講師にお招きして開催しました。

  

それぞれに持ってきたTシャツを切って糸（ヤーン）を作るところからスタートしました。
次にヤーンで、ヘッドウェアのベースを編んでいきます。
スタートから苦戦・・「できな～い！(笑)」
講師のお二人に手取り足取り教えていただき、何とか編むことには慣れてきたものの、時間が足りない・・

結局、完成できたのはお一人だけ。すべて先生にお任せする結果に・・
それでも参加した皆さんで「難しい～！」なんて話しながら、笑顔で過ごせたこと。大切な時間です。



みんなで編んだベースは、病気や治療とむかいあう子どもたちのワークショップに活用されます。

※当日、参加者の方にご紹介いただいた本です。

1月は、5名のママが参加され、ヨガを行ないました。
ヨガインストラクターの資格を持つボランティアさんにゆる～いプログラムを作っていただきました。
少し体を動かし、目をつぶって深く深呼吸する・・ゆったりとした時間を過ごすことができました。
ヨガのポーズがむずかしく、みんなでヨロヨロ。そんなことで笑いあえる時間も大切ですね。

12月は、7名のママが参加され、「クリスマスパーティー♪」を開催しました。

今回は、ピアノコンサート♪とお話し会

認定NPO法人あっちこっちさんにご協力いただき、青木佑磨さんによるピアノコンサートを行ないました。参加される方に事前にリクエスト曲をお聞きし、クリスマスソングからお子さんとの思い出の曲までピアノの心地よい演奏を楽しませていただきました。
音楽の持つ力を感じる贅沢な時間となりました。
その後は、クリスマスケーキを食べながらゆっくりとお話をしました。
毎月こうして集まれる場所の大切さを感じています。

 

11月は、5名のママが参加され「クリスマスリース作り」のワークショップを行ないました。
今回の講師の先生も同じ経験をされたママ。
ご自宅にあるお子さんの供花をドライフラワーにした花材をこの日のためにご提供くださって、世界にたった一つの素敵なリースが完成しました。
40センチのリース土台をみんなで囲んで、花材を刺していきます。終始ワイワイと和やかに作業を進めることができました。楽しかった♪



「次は何を作ろうか？」「作ったものをマルシェで販売したいね！」
なんて会話も出てきて、とてもうれしい気持ちになりました。

今、1階ホールの入り口近くに飾り、うみとそらのおうちのクリスマスを彩っています。

10月は、４名のママが参加され、「パステルアート」のワークショップを行いました。

初めてとは思えないとてもステキな作品が完成しました。

講師の先生も同じ経験をされたママ。「こんな素敵な色が出せるのは、きっとみんなの色んな経験が表現されたから」と仰っていました。

作業中も終始あたたかい空気が流れていたように思います。